神様と人間と宇宙

神様と人間の魂

 神様を考える時に、神様と人間、神様と宇宙の関係性を捉える必要性が出てきます。そしてその捉え方によって、何をどの程度理解できるのか、方向性やつながる道も違ってきてしまいます。

 ここでいう神様とは、この世界の全てを生み出した根本的な神のことであり、すべての第一原因であり、全ての初まりであり、究極の存在のことです。

 初めに神は、宇宙を創る前に、全体から離れた光の個の存在として人間の魂をお創りになられました。そしてその時に、人間の魂には自由意志が与えられました。

人間の魂の成長と完成

 神様は人間の魂が成長し完成した暁には、我が子である人間の魂に全てを継承させるつもりでいました。そして人間の魂が成長し完成するために、33個の人間の魂をお創りになられました。

 33個の人間の魂は各々に特徴や個性があり、使命や天命を通して自分たちの魂を成長させる必要がありました。そして使命や天命を全うしそれぞれの魂が成長した上で、33個の人間の魂を統合し、人間の魂が完成する予定でした。

人間の魂のために宇宙を創る

 神様は、人間の魂のために宇宙を創られました。宇宙を創ることによって、次元が物質界に近づくにつれ、個の感覚が強くなり、その個の感覚によって各々の特長や個性を成長させる必要があったのです。

 つまり魂たちの経験する場が宇宙であり、各次元における魂の乗り物としての次元体(三次元においては肉体)があるということです。

次元体によって自我が生まれる

 33個の魂(各々の魂の親(リーダー))は0次元で生まれ、宇宙に来る時に、高次元の存在としてその次元界で生活するために次元体を身に着けました。

 0次元を除いて、宇宙には12次元から1次元まであります。次元が12次元から下がるにつれ、物質次元に近づいていきます。1次元と2次元、3次元と4次元、5次元と6次元、7次元と8次元、9次元と10次元、11次元と12次元は対の関係、表と裏の関係、陰と陽の関係のようであり、密接につながり合っています。

 物質界に近い次元体を身に着けるほど、自我が生まれやすくなりました。

自我によって利己主義が生まれる

 物質界に近い次元体を身に着けた魂たちの中で、個の意識が強くなり過ぎて、全体から離れたままでいい、全体から離れたいという意識が出て来た者たちがいました。

 つまり各々の特長や個性を活かし、魂を成長させた上で魂を統合し、人間の魂を完成させるという当初の目的より、自己のみを尊重し、他者より優れた個であることに存在意義を見つけ、それをどんどん大きくしてしまったのです。

 彼らは自分の個体としての意識が強くなりすぎ、そして彼らは自分のことばかりを考え、全体からの意識を無くそうとして、自我によって利己主義が生まれる魂が出てきてしまった。